照度調査・予測・対策(省エネルギー支援)
工場棟の作業場における作業環境(照度)の改善は、作業効率及び製品品質の向上につながります。
また、昼光の効率的な利用、適所への人工照明の配置により省エネルギー化を促進します。
業務内容
業務の流れ
1. 現況調査
・照度計による照度分布調査(照度分布図を作成)
・窓、トップライト、人工照明等の位置及び仕様調査
2. 現況での予測計算(照度分布図を作成)
3. 計算モデルが現況の照度分布と合うか検証
4. 目標照度を設定し、採光部及び照明の増設計画
5. 増設後の予測計算(照度分布図を作成)
6. 目標照度を満たしてない場合は 「4.」の見直し
7. 対策工事(別途)
8. 事後測定(照度分布図作成)(別途)
当方法の特徴
・工場全体の照度分布を測定しますので、現在の環境を正しく把握出来ます。
→
照度が不足している場所及び不足している量が明確になり、
増設の方針を決めやすくなります。
・さまざまな状況での照度分布が得られます。
→
トップライト、窓の位置、人口照明の種類、数、器具の配光を
さまざまな組み合わせで予測できますので、最適な照明計画
を策定することが出来ます。
作業面の推奨照度と照明範囲及び作業への適用の関係
作業面推奨照度
(lx)
照度範囲
(lx)
作業または行動の例
20
10-50
屋外(通路、構内警備用)
30
20-50
荷積み、荷おろし
50
30-75
収納庫
75
50-100
車庫、非常階段
100
75-150
ごく粗な視作業、時折の短い訪問、倉庫
150
100-200
作業のために連続して仕様しない場所
200
150-300
粗な視作業、断続的に作業する部屋(最低)
300
200-500
やや粗な視作業
500
300-750
普通な視作業
750
500-1000
やや精密な視作業
1000
750-1500
精密な視作業
1500
1000-2000
非常に精密な視作業
2000
1500-3000
超精密な視作業
※出展:照明学会「JIS技術規格JIE-008・屋内照明基準(1999)
業務例
D社某工場(滋賀県)
目標値:棟内の作業場にて、昼夜ともに350lx以上
対策前(窓、トップライト、人工照明)
対策後(窓、トップライト、人工照明を増設)
工場が広く、全体を対策するとコストがかかるため、特に細かい作業をするために照度が必要なエリアをピックアップし、そのエリアに窓・トップライト・人工照明を集中的に増設することにより、効率的な設備投資が出来ました。 人工照明は効率の良いメタルハライドランプに取替え、目標350lxを達成しました。